この記事ではネットの情報を見て海外FX業者の「XM」を利用してトレードしようと思っている方に注意した方がいいことを記載しております。
XMのハイレバが本当に資金効率がいいかどうかしっかり考える必要あり
XMの説明でよくハイレバレッジは低資金でできるから資金効率がよく、トレードに向いているという文言をみかけます。確かに証拠金だけを見れば資金効率がいいという面は認めますが、コストとなるスプレッドを絡めて話をするとそこまで効率がいいとは思えません。
ドル円を1万通貨で100回取引した場合のコスト比較 | ||
XMスタンダード口座 | XMZERO口座 | 国内FX業者 |
0.016×10,000=160 100×160=16,000円 |
5USD×2×100円 +0.1pip=100円 110×100=11,000円 |
0.003×10,000=30円 100×30=3,000円 |
1回の取引で160円のコストだとトレードをしたことがない人にはそこまでコストが高く感じられないかもしれないですが、100回取引した場合に国内FX業者とXMスタンダード口座の比較をすると13,000円もXMでトレードする方がコストがかさみます。これが10万通貨になるとなんと130,000円もコストが変わってきます。
証拠金で資金効率がいくらよくても、コストでこれだけ差がついてしまうとトータルで考えて資金効率がいいとはちょっと思えません。
XMを使えばあたかも簡単にお金が増えるかのように記載されている記事をうのみにするのは危険
いくつかのサイトではXMを利用すれば資金があまりなくてもお金が増やせるとか、ひどいものでは億レルというのを見かけますが、それはあくまで1~2割程度のトレードが上手い人の話です。(運が超絶いいという人は除外して下さい)
相場は基本的に9割が負けて1割が勝てると言われるようにに、ほとんどの人は勝てないということはしっかり押さえてXMに限らずFX業者を利用すべきです。
ハイレバレッジ必勝法なんてものは基本的にはない
XMのハイレバトレードでの必勝法とかよくみますが、そういう文言があるときは要注意です。大体のパターンは勝率が上がる可能性があるという程度のものであって必ず勝つことはできません。
一例としてレンジブレイクしたら注文を入れると勝てるとかいう記事もありますが、レンジブレイクは見定めが甘かったりダマし(一見チャート上ではレンジを抜けたかのように見えて実は抜けていない)に引っかかったりすると、そこがトップやボトムになってしまって逆に大損害を被る可能性のあるポイントでもあります。
特にハイレバレッジでエントリーミスした場合には損切するかどうかの判断が低レバレッジでトレードするときよりシビアになるので、トレード歴が浅ければ浅いほど判断が後手にまわり損害を被る可能性が高くなります。
その為安易に必勝法を利用すれば10倍・20倍に資金が増えるとか億レルとか書いてあるサイトを信じて初心者の方がハイレバ取引をされるのは危険だと思われます。
どうしてもその手法を試したい場合は、焦らずに一番少ない通貨数で何度か取引をしてみて利益がでるかどうか確かめてからハイレバレッジ取引に移行していくことをお勧めします。
付与されるボーナスにも一応デメリットはある
XMは初回口座開設時、入金時にボーナスが付与されますがボーナスはあくまで証拠金としか使えません。証拠金が厚くなるという部分では確かに恩恵があります。しかし一方で負けている場合はボーナス分強制決済されるのが遅くなるため、所持金の減る額が大きくなるというデメリットもあります。
例えばドル110円の時10万通貨購入した時の証拠金万通貨で5万入金て強制決済されたときに失う金額を比較してみましょう。(入金ボーナスは20%、証拠金維持率が20%以下でロストカットされると仮定しております。)
・XMのボーナスが付与がないと仮定した場合の損失額
50000(入金額)-37170×0.2(ロスカット金額)=42,566円
・入金時ボーナスが20%付与された場合の損失額
50000(入金額)×0.2(ボーナス比率)+50000(入金額)=60000
60000(入金+ボーナス付与合計額)-37170×0.2(ロスカット金額)=52,566円
どちらも強制決済(ロストカット)されると仮定しているので極端な例かもしれませんが、損切を行わず負けるまで粘った場合このようにボーナスがある方が所持金を多く失う結果に繋がる可能性がある点は理解しておく必要があります。
最後に
いろいろ記載してきましたがFX業者であるXMを利用すべきではないという訳でなく、資金管理をしっかりしさえすればXMのハイレバレッジ取引は大きく儲けることができるツールの一つになることは間違いありません。
ただし勝てるということだけでなくレバレッジを高くすればするほど大きく負けるリスクも高くなるということはしっかり理解して利用することが重要です。
下の記事ではどんな人が「XM」を利用するのに向いているかについても記載しております。