2020年2月末のコロナ・ショック直後のポンド円の値動きの推移を今後のトレードに活かせるよう備忘録としてまとめております。
大幅下落のきっかけ
一度WHOが中国での新型コロナの封じ込めが上手くいっているというような発言をきっかけに安心感が広がり反転し上昇していた相場だったが、イタリアの感染者増加により欧米への感染拡大の恐怖感から一気に下落する結果に。(下落する直前は新型コロナウイルスは中国や日本といったアジアの問題で欧米には影響があまりないと思われていた。)
大幅下落後の転換点
1、アメリカの利下げ示唆に引き続き黒田日銀総裁が市場への潤沢な資金供給に努めるとの異例の談話を発表したことで急速に株価が買い戻される。結果として円ショートポジションの巻き戻しが一気に進む。しかしBOEが危機回避のために利下げを準備しているとの憶測から再度大幅下落する。
2、FRBの緊急利下げにより株高リスク選考の動きで一時は急速に円売りになるも再度米株安・債券高の影響を受けリスク回避の円高になる。
3、コロナウイルスの影響により需要低下が見込まれる中OPECプラスでの追加減産協議が決裂。大幅原油安となりオーストラリア市場から大幅株安→リスク回避となり大幅な円高へ。
4、日銀のレートチェックの噂や米株価の下落幅縮小に伴い円安方向に大きく戻す。さらに日経平均株価、ダウ先物、米長期金利の上昇からリスクオフの円買いが急速に巻き戻される。