スワップポイントを利用した長期投資でリスクを軽減する方法

参考データ

FXのスワップポイントを活かした投資を考えている方の為に、できるだけリスクを軽減しつつ運用する方法を今回はご紹介していきたいと思います。

スワップポイントとは

スワップポイントとは通貨ペアにかかる通貨間の金利差調整額のことです。

・高金利通貨を買って低金利通貨を売ると

→ スワップポイントを受けとれる(利益)

例:AUD/JPY、NZD/JPY、CND/JPY、TRY/JPY などで買いポジションを保有

・高金利通貨を売って低金利通貨を買うと

→ スワップポイントを支払う必要がある(損失)

例:AUD/JPY、NZD/JPY、CND/JPY、TRY/JPY などで売りポジションを保有

高金利通貨

・オーストラリアドル

・ニュージーランドドル

・カナダドル

・トルコリラ

・メキシコペソ

・南アフリカランド

低金利通貨

・日本円

・スイス

・ユーロ

スワップポイントが付与されるタイミングは?

FX会社によってばらつきはありますが、メンテナンス時間に入った時点でポジションを保有していればメンテナンス時間終了後にスワップポイントが付与されるパターンが多いです。

スワップポイント運用のメリット

・短期売買のように毎日チャートを分析したり、見続けなくてもいい

通貨を保有しておくだけで自動的にスワップポイント分の利益が増える

スワップ運用のデメリット

・金利の変動によりスワップポイントがプラスだった通貨ペアがマイナスになったり、1日にもらえるスワップポイントの金額が下がることがある(一定ではない)

相場の変動によって損失がでる

スワップ運用のデメリットを軽減するための対策

ここではスワップ運用のデメリットを軽減するための方法をスワップ運用でよく用いられる豪ドル円を使って説明していきます。

過去のチャートから買い場所をしっかり模索する

まずは上の豪ドル/円のチャートをご覧ください。

(青色の部分は81円~108円、赤色の部分は55円~81円程度で設定しており、最高値と最安値を半分にした場所に境界線があります)

2006年~2019年までの月足チャートですが、価格が結構変動しているということがお分かりになると思います。

こういったチャートをしっかり見ずに「スワップ運用は長期保有しているだけで儲かる」という話にのっかって通貨を購入してしまった場合、損失が大きくなりやすいので注意が必要です。

例えばあまりチャートを分析せずに安くなったからと値ごろ感で2015年2月1日に(90.60 豪ドル/円)で1万枚通貨購入し、2019年2月1日までポジションを4年間保有していたとします。

その場合スワップ運用で得ることができる利益は58,400円です。(40円/日[スワップポイント]×1460日[保有日数]で計算)

ところが豪ドル円のレートは2019年2月1日時点で79.1円まで落ちており、為替変動で90.60-79.10×10,000=115,000円マイナスとなっているので、実際は4年保有しても利益が出るどころか56,600円の損失になってしまいます。

スワップでの運用を考えている場合、こういったリスクを軽減するためには少なくとも安値圏(上図の赤色の部分)で購入する癖をつけておくといいでしょう。

1度に大量の枚数を購入せず分散して購入する

スワップポイントを利用して資産を長期運用する場合、為替変動リスクを避けようとポジションを小まめに決済するような手法はとりづらいです。

その為一度に同じレートで大量の通貨を保有してしまうと通貨が大きく下落した際に強制決済されたり、追証をするリスクがでてきます。

その為、為替変動リスクをできるだけ避けつつ利益を増やしたい場合には分散して通貨保有数を増やすという方法が効果的です。

76円で10万枚一度に取得した場合 76円から1円下がる毎に1万枚づつ取得した場合
平均取得単価 76.00円

66円まで下落した場合の為替変動損益

-100万円

平均取得単価 71.50円

66円まで下落した場合の為替変動損益

-55万円

このように為替が下落して損失が出たとしても、分散購入しておけば損失を抑えることができます。

注意点としては高値圏でいくら通貨を分散購入したとしても抱えるリスクが高まるだけなので、分散購入する場合も安値圏まで我慢して待って購入するといいでしょう。

更にトルコリラのように長期間下落し続けている通貨での分散購入はあまり効果的でない点も留意しておいてください。

常に最悪のケースは想定しておく

このチャート上では過去54.95円まで下落しているという事実があり、現在レートからであれば21円程度下落する余地があるので、1万枚ポジションを保有していた場合極端ではありますが21万円のマイナスになっても強制決済されないように資金管理を常に行っておくことが大切です。

出来るだけスワップポイントの高いFX会社で運用を行う

スワップポイントは会社毎に異なるので、スワップ運用する場合には為替変動リスクを軽減するためにできるだけスワップポイントをたくさん受け取れる会社で取引をするといいでしょう。

ただしキャンペーン期間中だけスワップポイントが高くなる会社もあるので注意してください。

スワップポイントが高い会社例

LIGHT FX

マネーパートナーズ

JFX株式会社

LION FX

FX会社毎にレビュー記事も何社か掲載しているので、よろしければご参考にして下さい。

FX会社
FX各社を実際に使用してみてのメリット・デメリットや特徴を記載しております。

最後にワンポイント

スワップ運用する際はデメリットをきちんと把握し、余裕資金の範囲内で着実に積み立てていくことが大事だよー


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